もういくつ寝るとお正月。お正月の文化といえばやはり、一番に思いつくのは「おせち」ではないでしょうか。
「近年、若い人のおせち離れが進んでいる」そんなことを言われたりもします。
ではなぜ、お正月のお祝いにはおせちが欠かせないものなのでしょうか?
そんなおせちのあれこれをまとめました。
目次
おせちって何?
「おせち」とは、漢字では「御節」と書きます。
おせちのお料理は、五節句と言われる節句のお祝い料理なのです。
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なんでお重に入っているの?
おせち料理といえば、たいていお重に入っているものをイメージしますよね。
お重に入れるのは、「おめでたいことが重なるように」との願いが込められているからなのです。
ちなみに、お重は4段重ねのものが正しいとされています。
上から、
「一の重・二の重・三の重・与(よ)の重」
と言います。
「四」は「死」と音が同じで縁起が悪いとされたため、「与」を使って言います。
おせちの料理ってどんなもの?
おせちで好きなお料理はありますか?
お料理がどんなものがあるかご存知でしょうか。
どこに何を入れる?
一の重には、祝い肴や口取り
二の重には、焼き物(口取り)
三の重には、酢の物(海の幸)
与の重には、煮物(山の幸)
お家や、地域によってここの区分も諸説あるようです。
最近は3段重ねや2段重ねのお重が多くみられますが、その場合はお好みの問題にもなってきます。
ちなみに、5段重ねのお重では5段目を空けておきます。
神様からのいただきものを詰められるように、という由縁からです。
おせちの種類
おせちのお料理は、いろいろなものを少しづつ詰めてあります。その種類は全部で20〜30種とも。
大きく分けると、
- 祝い肴(さかな)
- 口取り
- 焼き物
- 酢の物
- 煮物
となっています。
祝い肴
祝い肴(いわいざかな)といわれるのは、主に
黒豆、数の子、栗きんとん、田作り、かまぼこ、たたきごぼうです。
「黒豆・数の子・田作り」は祝い肴三種(三つ肴)といい、お正月には欠かせないといわれています。
それもこれらのいわれが縁起のいいものだからです。
- 黒豆…マメに働き、丈夫で元気に暮らせるように(関東風だと「しわが寄るまで元気で働けるように」お豆にしわができるように煮上げます)
- 数の子…子孫繁栄と、ニシンと「二親」をかけて「二親健在(両親が健在していること)」を願って
- 田作り…「五万米(ごまめ)」の当て文字から、豊年豊作の願いを込めて
口取り
口取り(くちとり)といわれるのは、主に
伊達巻、栗きんとん、昆布巻きなどの甘い味付けのものが多いです。
- 伊達巻…巻物に見立てて、学問の成就や勤勉さを願って
- 栗きんとん…「勝ち栗」ともいわれ縁起のいい食べ物の栗。金団とも書くように金運や財運と結びつく
- 昆布巻き…「よろこぶ」と「子孫繁栄」を願って
焼き物
酢の物
酢の物は、
紅白なますや菊花かぶ、コハダの栗漬けなどです。
・紅白なます…大根や人参で紅白にしてあります。きざみ柚子などでさわやかな美味しさです。
煮物
煮物は、山の幸で作る筑前煮(にしめ)になります。
具材に縁起の良いものを込めて、家族の絆が深まるよう煮ます。
- れんこん…穴があいていることから、将来の見通しがきくように
- 里芋…子芋がたくさんつくことから、子孫繁栄を願って
- 八つ頭…頭となって出世をするように願って
- くわい…大きな芽が出て「めでたい」というところから
- ごぼう…根を深く張り代々続くようにと願って
おせちの詰め方
おせちを豪華なお料理に見せるためには、やっぱり詰め方もキモですよね!
ざっくりこんな感じで詰め方があります。
お料理の色や、種類で詰め方を変えるといいですね。
きちんと分けて入れてあげることで、お料理同士が汚し合うこともなく、美しいままです。
おせちを食べたくなってきたら
おせちのことをいろいろ知ってきましたね!
そうなると、きっと次のお正月にはおせちを食べたくなってきたのではないでしょうか。
そんなあなたにオススメしたい、おせちをピックアップしました!
おせち選びの参考にどうぞ。
ザ・定番なしっかりおせち
ちょっと奮発して美味しく楽しくおせちを食べたいならここ!
定番をおさえたしっかりお料理がオススメです。
お子様受けも!キャラクターおせち
デ●ズニーやキ●ィちゃんなどのお重が可愛い!
次の年からは、御重をリサイクルして家族でオリジナルおせちに挑戦したり、重箱お弁当にしてピクニックにもいいですね。
みんなでガヤガヤ!豪華なオードブルおせち
ネームバリューは抜群!オードブルなら、独特の味付けが苦手な方も楽しめます。
豪華なお正月の真ん中にぜひ。
最後に
いかがだったでしょうか。
おせちについて、理解を深められましたか?
お正月は日本人にとって、とっても大切な1日。
おせちや、お屠蘇(とそ)、お雑煮、おこたでみかん。
豪華でも質素でも、なにかお正月を楽しめる季節のいろはを取り入れてみてはいかがでしょうか!
それぞれの年初めの1日が好き日でありますように!
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